

比企三山は埼玉県比企郡の小川町・ときがわ町から秩父郡皆野町・東秩父村などにまたがる、大霧山・堂平山・笠山の三山のことです。中央を流れる槻川をはさんで、この3つの山を縦走します。コースタイムは長くアップダウンを繰り返して歩きますが、登山道に危険な箇所はありません。三山それぞれの特徴や移り変わる景色を楽しみながら歩くルートです。
■ルートの基本情報
・歩行距離:18.2km
・コースタイム: 7時間35分
・ルート上のトイレ:ヤマメの里親水公園、堂平山、定峰峠、橋場
■登山起点までの交通
🚉 公共交通機関
東武東上線小川町駅からイーグルバスで皆谷(約30分)
🚗 車でのアクセス
ナビはヤマメの里親水公園駐車場
ヤマメの里親水公園駐車場(無料・台数に限りあり)
■ルート詳細

①皆谷バス停・ヤマメの里親水公園駐車場からスタート
皆谷バス停からは白石車庫方面に約80m、ヤマメの里親水公園駐車場からは橋場方面に約40m車道を進んだところに笠山登山口への入口がある。


②笠山登山口~萩平丁字路(35分)
民家の庭先をかすめ、舗装路をショートカットしながら萩平丁字路へ。
「外秩父七峰縦走ハイキングコース」の標識が多く設置されているので迷うことはない。


③萩平丁字路~笠山(70分)
つづら折りの車道をショートカットする山道を歩き、15分ほどで本格的な登山道に入る。
ここから山道を登っていく。
春にはツツジを楽しみながら歩くことができる。


④笠山山頂(西峰~東峰~西峰)(15分)
笠山は北側の眺望がある西峰(837m)と笠山神社が祀られている東峰(842m)の2つの峰に分かれている。
東峰は麓からの山容から「乳房山」と呼ばれ親しまれている。


⑤笠山山頂~堂平山山頂(55分)
笠山から林道を下り、笠山峠へ。
堂平山の標識に従って、笠山峠から森の斜面を登り返すと約30分で堂平山のパラグライダー発着場に出る。


⑥堂平山山頂~白石峠(35分)
山頂からの眺望はほぼ360度。眺めの良い広場で休憩するハイカーも多い。
堂平山から白石峠へはゆるやかに下る。
※ 途中、剣ヶ峰分岐からアンテナが立つ剣ヶ峰山頂を経由しても良い。(プラス10分ほど)


⑦白石峠~定峰峠(55分)
東屋がある白石峠は、多くのハイカーとライダーが行き交う三叉路。ここからエスケープルートで白石車庫へ下りることもできる。
白石峠からも登り、下り、平坦な道の繰り返しは続く。最後に高度差約200mを下り切ると峠の茶屋の赤い屋根が見えてくる。


⑧定峰峠~旧定峰峠(35分)
山行も後半戦。定峰峠の「峠の茶屋」は、大霧山への登りに備え、休憩するのにちょうどいい。
定峰峠からしばらく歩くと木々の間から笠山、堂平山、剣ヶ峰を正面に見ることができるようになる。獅子岩を過ぎ、「ダイダラボッチの伝説」が設置されている所が旧定峰峠。


⑨旧定峰峠~大霧山山頂(40分)
旧定峰峠からもアップダウンを繰り返す。放牧場を過ぎ、大霧山を正面に見ながらの下りは滑りやすいので慎重に。
大霧山山頂への急登を耐え、傾斜が緩めば大展望の山頂はすぐそこ。


⑩大霧山山頂~粥仁田峠(35分)
比企三山縦走をしめくくる最後の大霧山山頂では、奥秩父の山々、両神山、浅間山、赤城山、日光連山までが一望できる。
絶景を楽しんだら、粥仁田峠を経由して下山。


⑪粥仁田峠~皆谷バス停・ヤマメの里親水公園駐車場(80分)
粥仁田峠(大霧山登山口)で登山道は終わり、ここから先はほぼ車道歩きとなる。
何ヵ所か車道をショートカットしながら橋場バス停。バス停一区間を歩きスタート地点に戻る。※放牧場の脇を通り皆谷バス停へ下りるルートもあるが、距離は長い(90分)。

